2012年11月24日土曜日

持続末梢神経ブロックセミナー@ガーデンパレス

持続末梢神経ブロックハンズオンセミナーがホテル東京ガーデンパレスにて行なわれ、自分も手技を身につけようと思って参加してきた。

4人のモデルがそれぞれベッドの上におり、参加者が4ヶ所に分かれて上肢と下肢の末梢神経の描出の仕方を練習した。

描出する神経の部位によって全体が4部に分けられ、島根大学・佐倉先生、Capdevila 先生(Lapeyronie University) を含む4名の講師が1部につき1ヶ所ずつ順々に回るような構成だった。

ベテランの講師陣をそろえているだけあってとてもわかりやすく、カテーテル挿入が実際にできるかどうかはともかく、下肢と腋窩アプローチの腕神経叢ブロックについては、今からでもできるような気がしてきた(?)。

頸部についてはさすがにちょっと難しいように感じる。
Capdevila 先生はそんなことはないとおっしゃっていたが・・・。

2012年11月21日水曜日

テーピング効いた

先週の土曜日にテニスで受傷し、翌日曜日の朝はほとんど歩けなかったのが、その翌月曜日にはかなり回復し、なんとか職場までたどり着くことができた。

月曜日は情けないことにオペ室では始終足を引きずるありさまだったが、その後さらに回復し、現在では下りの階段以外はほとんど問題なく歩けるようになった。

日曜日の受診以降は痛みはそんなに大きくなかったので、結局、ロキソニンは数えるほどしか飲まなかった。
今回の受傷に関してはテーピングがよく効いていたみたいで、傷害部位が心地よく圧迫されていたほか、受傷側の足が背屈しそうになるとストッパーがかかるような感覚があり、すごく安心感があった。

昨日になってテープがはがれかけていたので、風呂に入るまえに全部はがしてしまったのだが、今日はテーピングがなくても痛みはさほどでもない。
日曜日の時点ではかかとの敷き物が背屈を予防してくれて気持ちよかったが、月曜夕方には逆にかかとの痛みに変わってきたので、敷き物については2日間しか使わなかった。

2012年11月18日日曜日

下腿痛でリハビリ開始

昨日、テニスをしていたら、突然、左のふくらはぎを後ろから突然蹴られたか、もしくはボールが当たったような奇妙な感覚があった。
後ろを振り返っても誰もいないし、ボールも転がっていない。
最初は何があったのかよくわからなかったのだが、その後、走ることはもちろんのこと、歩くのも不自由するようになってしまった。

すぐにふくらはぎを冷やして帰ったのだが、翌朝起きてみると痛みは増しており、まともに歩けないありさま。
おそらく肉離れだろうと思ったが、念のため、日曜日もやっている近所の複合医療施設へ行ってきた。

案の定、腓腹筋の損傷が疑われるとのことで、テーピングで足首から下腿を固めてもらった。
また、靴のかかとのそばに入れる敷き物も作ってもらった。
かかとが浮くと膝を曲げずにすむので、歩く時に楽だ。

どうもこれからちょくちょくリハビリのために通わなくてはならないらしい。
治療計画書を手渡され、転倒などのリハビリに伴う合併症があることを記した IC 用紙にサインして帰ってきた。

2012年11月14日水曜日

奥深い内分泌・代謝内科学 --- Am I in good shape?

ずいぶん前に受けた健康診断の結果が、先日、学内便で戻ってきた。
結果はすこぶる良く、この10年間ぐらいでは最も成績が良かったように思う。

貧血が改善されて、ヘモグロビン濃度が正常範囲内におさまっていたことにくわえ、コレステロールや中性脂肪も含めて全てが正常範囲内だった。
スクール中心だが、テニスを定期的にやっているのがいいのだと思う。

ところが先週末の早朝の番組で、コレステロールなどの脂質については正常範囲内にありさえすれば良いものではないということを東京医大の内分泌・代謝内科の先生方が話していて、目からウロコが数枚落ちてしまった。

絶対値よりはいわゆる善玉と悪玉コレステロールの比が重要であることを含め、患者のアウトカムの予測については医師であっても専門家以外には手が出せない領域だと感じずにはいられなかった。

It looks like endocrinology and metabolomics are much more difficult to understand than I had thought.

Although I was happy that my data on health checkup were all within normal limits, I watched a program on the weekend and learned that they do not necessarily mean that I am in good shape.

2012年11月7日水曜日

こなから --- An authentic oden restaurant

時間が経つのは早いものでもう1週間以上前のことになるのだが、J 大学の Y 先生と一緒に、大学裏にあるおでん屋「こなから」に行ってきた・・・って言うか、連れて行ってもらった。

店の中はコの字型にカウンターがあって、5~6組ほどの客でいっぱいになってしまうような感じだったように思う。
学生の街にもかかわらず、あんまり若い客はいなかったかも。

最後に Y 先生おすすめの「ごまだれ ごますり 出世うどん」というのを食べたのだが、これは上司(教授)の顔を思い浮かべながら客が自分でゴマをするというもので、ゴマの香ばしいかおりがたまらない。
それだけで食欲が加速する感じがする。
(「出世うどん」の写真は、「こなから」のホームページのおしながきから見ることができます。)

Dr. Y and I went to an authentic oden restaurant "Konakara" and enjoyed nice food and talk.

Many of my colleagues know of it and it may be very famous although I had never been there before.

2012年11月2日金曜日

日本臨床麻酔学会第32回大会 第2日

もう10年以上も臨床麻酔学会には行っていなかったように思うのだが、同僚の K 先生が症例報告の演題を出したので、日帰りで郡山まで出かけてきた。
家を出た時はとても暖かく、コートを着て出かけたことを後悔したが、郡山は一足先に冬に入ったみたいで、けっこう肌寒かった。
 
K 先生が発表した「徹底討論」はせまい部屋で行なわれたため、すごく混んでいた。
内容としてはつっこみどころがないわけではなかったが、特に厳しい批判やコメントはなく、まあ無事終了。
S 先生の発表でものすごく議論が盛り上がった直後だったので、目立つことがなく終わったような感じもする。
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昼はオノアクトのランチョンセミナーに参加した。
以下に、講演の中で紹介された研究の一部について、メモ書きを残しておく。

Fujiwara H, et al.  Gen Thorac Cardiovasc Surg 2009; 57: 132-7. (PMID: 19280308)
周術期の低用量ランジオロール投与によって、CABG 後の心房細動の発生頻度が低下した。

Sezai A, et al.  J Thorac Cardiovasc Surg 2011; 141: 1478-87. (PMID: 21269646)
ランジオロール投与によって、CABG 術後1週間の心房細動の発生頻度が減少した。

Park H, et al.  Int J Cardiol  [Epub ahead of print] (PMID: 22608892)
予定 PCI の患者でランジオロールを冠動脈内投与に続いて持続静注を行なうと、心筋傷害の頻度および重症度が低下する。

Sakamoto A, et al.  Circ J 2012; 76: 1097-101. (PMID: 22361918)
開胸術後の心房細動に対して、ランジオロールはジルチアゼムよりも安全で効果的だった。

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午後は周術期栄養管理のシンポジウム。
以下はその時のメモ書き。

周術期栄養管理のガイドラインには、ASPEN、ESPEN、JESPEN がある。
JESPEN は日本のガイドライン。
ESPEN のガイドラインによると、「適応のある患者では、手術を遅らせてでも『栄養管理』を行なう」ものなのだそうだ。

谷口先生の話のポイントとしては、
① 絶飲食時間を短くする
② Overfeeding はよくない ← 外から栄養を補おうとしても、術直後は異化が進む
③ 高血糖はよくない
④ 人工栄養はなるべく避ける
⑤ 腸が使える時は使う

日本麻酔科学会の術前絶飲食ガイドラインによると、清澄水は2時間前まで。
固形物に関しては示されていない。
http://www.anesth.or.jp/guide/pdf/guideline_zetsuinshoku.pdf

麻酔科医は栄養管理には縁遠いようだが、知らず知らずのうちに関わっているものらしい。
術前の炭水化物飲料または術中の1%ブドウ糖添加酢酸リンゲル液を使用することで、脂肪・タンパク異化を抑制できる。
1%糖輸液は日本にしかない。

白石先生によると、2型糖尿病は手術で治るとのこと。

経口補水のアウトカムへの影響については、はっきりしていない。
インスリン抵抗性に与える影響に関するエビデンスは不明。
患者の満足度を上げることぐらいらしいが、それがとても大事なような気もする。