2012年1月29日日曜日

ようやくアクセプト

カナダから帰国直前に投稿した論文が、2回の査読を経てようやくアクセプトにこぎつけた。

最初にアクセプトされそうな反応があった時は、指導医たちから盛り上がっている様子が目に浮かぶようなメールをもらったが、今回はエディターとやりとりを繰り返した後だけに「ようやくか・・・」といった感じの反応だった。

ASA での発表を終え、論文を仕上げた今強く感じることは、基本的に疫学研究は好き嫌いが分かれがちな領域だということだ。
新たな病態やリスク因子を発見する端緒になりうる一方で、疫学研究の本質を理解している人以外には侮られやすく軽んじられやすい・・・という言い方もできると思う。

査読者の反応も好き嫌いがくっきり分かれており、これが世間一般の意見を反映しているということなのだろう。

2012年1月28日土曜日

G 先生、島根へ帰る

2週間一緒に働いた G 先生が、昨日の飛行機で島根へ帰って行った。

ちょうど東京が一番寒い時期だったわけで、しかもインフルエンザが猛威をふるっている中で、彼がそういう逆境(?)に負けない成果を上げてくれていればいいのだが、実際のところはどうだったのだろう・・・。

ウチから島根に行くとエコーガイド下神経ブロックなど、多くのことを学んで帰ってこられることを考えると、逆にウチが何を提供できるのかをつねに真摯に自らに問い続けないわけにはいかないと思う。

2012年1月24日火曜日

雪が残る御茶ノ水

昨日は日が暮れてから雪が降りはじめ、今朝起きたら数センチは積もっていた。
家のまわりは坂が多いので、昨日のうちに用意しておいたハイキングシューズをはいて病院に向かうことにした。

ハイキングシューズで勤務先に向かうのは、バンクーバーで雪が降った昨年冬以来のことだ。
バンクーバーから帰る時に靴類はたくさん捨てざるをえなかったが、ハイキングシューズは持って帰ってきてよかった。

御茶ノ水に着くと雪はかなり溶けていたが、それでも早出の職員が院内の敷地を除雪していた。
中央線に遅れが出たらしく何人かが遅刻したぐらいで、麻酔科の業務にはダメージはなかった。

2012年1月20日金曜日

リフレッシャーコースの演題候補決定

毎年夏に行なわれる東京麻酔専門医会のリフレッシャーコースの演題候補を決めるために、慶應大学の津崎先生をはじめとする学術委員の先生方との話し合いがあった。

いつも思うことだが、学術委員の中には小児麻酔や産科麻酔、ペインクリニックなどのさまざまな専門分野のトップの先生方がいらっしゃるので、その場に居合わせただけで次から次へと新しい情報が得られて、自分にとってとても刺激になる。

自分が担当になったリフレッシャーコースの演者候補の一人は、まだ一度も直接お話ししたことがない人なので、また新たな出会いがありそうでこちらもとても楽しみだ。

2012年1月14日土曜日

"Think" と "suppose"、 そして "guess"

日本語で「思う」に相当する英語が複数あるが、今ひとつニュアンスの違いがよくわからない。

先日 NOV● で習ったところによると、理論を推しはかる際には "suppose" が用いられるのだそうだ。
それに対して "think" は個人の考えを述べる際に用いられるらしい。

それじゃあ学会発表の時には "suppose" を使うのか? ということになるのだが、そこは "think" を使うのだそうだ。
自分の考えを述べるからなのだが、正直なところ今ひとつ違いがすっきりとしない。

また、仲間うちの仕事の時には "suppose" でいいらしいのだが、学会で "suppose" を使うと上から目線のような印象を与える可能性があるとのこと。
ちなみに "guess" は "I guess" のように動詞で使うよりも、むしろ "My best guess would be ..." のように名詞で使うことがふつうらしい。

extinct は形容詞(絶滅した)、extinction は名詞(絶滅、死滅)で、動詞は存在しない。
かわりに killed off (全滅した)とか killed all などを使う。

age (age of the dinosaurs) の方が era (Showa era, Edo era) よりも長い。

「×× 病になる」は、"develop" や "get" を用いる。
例) They developed (got) lung cancer.

2012年1月8日日曜日

FD --- 学習成果基盤型教育

ウチでは毎年のことらしいのだが、正月早々、教員研修 (Faculty Development: FD) が昨日行なわれた。
今回の FD は、「学習成果基盤型教育 (Competency Based Medical Education (CBME) の導入」に関するものだったのだが、「学習成果基盤型って何?」っていう感じで最初は何が何やらさっぱりわからなかった。
しかし帰る頃には何となくわかってきたような気がしてきたわけで、半日の FD の効果は大したものだと思わざるをえない。

学習成果基盤型というのは従来のように学習のプロセスを云々するのではなく、まず最初に医学部卒業時のゴールを定めておくことに特徴があるようだ。
ゴールを定めておくことで、医師の質の一部を担保することにつながるらしい。
そしてそのゴールを達成するためにいろいろな教科の垣根を取り払って、大学入学時から卒業時までの6年間を見渡してカリキュラムを組んでいくことになるのだそうだ。

医療に限らず最近はなんでもそういう傾向にあると思うのだが、「質の保証」が以前よりも重要視されている。
身近なところでは麻酔科指導医・専門医が更新制になったことが挙げられるし、JB-POT は少なくとも 10 年に一度は基準点に達しないと資格を失うことになってしまう。
受験する側にとってはキツいことこの上ないのだが、そうでもしないと資格自体の信頼が損なわれてしまうことにもつながるということだろう。

医学教育は毎年何らかの進歩を遂げており、医学の進歩とはまた別の意味で、医療の質も向上しているように感じる。
その一方で医学生の負担はどんどん増えているみたいで、ちょっと気の毒な気さえしてしまう。

20 年以上前は今よりもずっとずっとのんびりとしていて、学生の立場としてはとても恵まれていたように思う。
鉛筆を握る時間よりもオールやバーベルを握る時間の方がはるかに長かった学生時代は、今となっては夢の中のできごとのように感じる。

2012年1月4日水曜日

NOV● 契約延長!

NOV● のポイントが貯まりまくっていることに気づいてはいたのだが、ずるずると時だけが過ぎ、ついにポイントの有効期限が切れる時期になった。
それで久々に地元の NOV● に行き、ポイントについて説明を受けてきた。

話を総合すると自分がカナダに行っている間にシステムが変わったらしく、予約制でなく月謝で固定制の場合だと施設利用費がかからないことになったらしい。
これだとポイント制にくらべてずいぶん費用が安くなるようだ。

ペラペラになったわけではないが、カナダに行っている間に多少は英語がマシになったと思うので、できればこれをキープしたいし、あわよくばさらに向上させたい。
だから貯まったポイントを捨てるわけにはいかないし、NOV● には金を注ぎ込み続けることになるというわけだ。
完全に NOV● の商法にハマっている。